update - 2021.07.29

出会いは偶然だからおもしろい!
ハワイの食に関わる、
個性豊かな友人たち<後編>

野菜を愛する、小さなカフェ便り#7

ヴィーガンシェフ・料理研究家として毎日キッチンに立つ篠宮美穂さん。2011年にハワイへ渡り、ヴィーガンカフェで働きはじめます。今回のお話は、美穂さんがハワイ時代に出会った友人たちの話。ハワイを愛し、そして自然や食と関わり続けるみなさんをご紹介します。


前編はこちらをチェック >  

果実や食用花で、目にもあでやかなケーキ作りの達人

Kristina (クリスティーナ)
 

クリスティーナさんご夫婦

 

クリスティーナは、その名の通りに、愛らしいベビーフェイスと声の持ち主。動物をこよなく愛する彼女の家には、常に犬や猫がたくさんいて、来客を歓迎してくれる。ペットがいない私の心を、いつも癒してくれた。彼女がもつ魅力は、やわらかい物腰の中に強い芯があるところ。気さくでやさしく、周囲を和ませてくれる彼女は、やりたいと思ったことを実行し、やり遂げる力のある女性だ。小さなゴールも大きなゴールも、コツコツと努力を積み重ねて超えて行くのだ。

 

カップケーキの写真

 

カフェで仕事をしていたある日のこと、彼女が試作したヴィーガンカップケーキを皆で味見したことがあった。ほんわりとやさしい、皆を笑顔にする味がした。私は次々と違う味のケーキを頬張りながら、彼女が将来営むであろうケーキ屋さんを想像していた。

 

クリスティーナさんご家族

 

そんな彼女が結婚し、2人のやんちゃ坊主の母となり、ご主人のジョシュと一緒に、カイルアタウンで「MOTHER BAKE SHOP」というパン屋をはじめたのは2020年のこと。毎日オーブンで焼かれるフレッシュなパンやピザ、デザインが楽しいケーキなどは、すべてヴィーガンである。ローカルのフルーツやエディブルフラワーなどを使ったカラフルでボリューミーなペストリー、シンプルなサワードゥ、美しく楽しいデコレーションケーキ、どれを見てもおいしそう!次回ハワイに行くときの必須事項は、”MOTHER BAKE SHOPへ行く!“である。


 

パン屋の店先

 

デニッシュパンの写真

 

カラフルなケーキ



※エディブルフラワー…食べられる花。食用花。

※サワードゥ…発酵させた小麦粉やライ麦粉と水で作る、酵母や乳酸菌を熟成させた「種」を使って作るパン

 

 

「MOTHER BAKE SHOP」

https://instagram.com/motherbakeshop

https://www.motherbake.shop/

 

 

 

 

ダイナミックで色鮮やかな、創作料理を生み出す!

Indigo(インディゴ)

インディゴさんの写真

 

インディゴという名前を聞いて思うのは、インディゴブルー。なんて素敵な名前なんだろうと出会った瞬間に思った。ハワイカイにある彼女の家には何度も遊びに行き、アーティストである父親のアトリエで絵を描かせてもらったりした。また、バナナやドラゴンフルーツが育つ庭で食事をし、一緒に料理をすることも。彼女の母親は大のガレージセール好きで、博物館行きのレアな物を見つけ出せるほどの目利きの持ち主。週末の朝に一緒にガレージセールツアーに連れて行ってもらったこともあった。大らかで明るく、好奇心が旺盛で、美しいものを愛する彼女の個性は、まさにこの家族がルーツであろう。


 

料理をしているところ

        

そんな彼女が食や栄養学の世界に興味をもったのは、10年前に消化器系の病気に苦しんだ経験があったからだという。そして食事を改善することによって、見事に完治させた。その後シアトルの大学で栄養学や料理を学び、シアトル、ホノルル、テキサスのレストランやファーマーズマーケット、ケータリング会社でシェフとして経験を積みながら、その土地の食文化や人々の生活の違いについて学んできた。間違いなく、その経験が彼女のビジネスの土台になっている。

 

現在はホノルルで「Indigo’s Healing Kitchen」という名で、プライベートシェフ、ワークショップ、ケータリングなどを行っている。食材にも気を遣い、サスティナブルで新鮮なハワイの旬のものを使った料理を提供しているそうだ。自信に満ちあふれた彼女の料理は出会った時から変わらず、さらに成長している。ダイナミックでカラフル、まさにインディゴという名に相応しい創作料理が楽しめるはずである。

 

野菜たっぷりの料理

 

料理の写真

 

「Indigo’s Healing Kitchen LLC」
https://instagram.com/indyycook

 

 

こうして昔も今も、お互いに刺激を受ける関係が続いているのは、とても恵まれていることだと思う。さらに10年後、20年後には、世界は広くて、予想もしなかったことが起きる。どんなことを選択して、どんな生き方をするのかは人それぞれだし、それによって起こることも自分自身の責任だ。だから、人生はおもしろいのだけど。一緒に過ごしたすばらしい日々を胸にしまって、今日も一日、私の人生を愉しもうと思う。


 

 <プロフィール>

 みほさんの画像

篠宮 美穂(しのみや みほ)

 ヴィーガンシェフ、ヴィーガン料理研究家、「MNEMONIC BEVERAGES」ディレクター。カフェを12年経営。渡米してヴィーガンカフェで働きながら、ヴィーガン料理、概念について学ぶ。現在は日本で、地球にやさしくユニークなプロジェクトを立ち上げ中。趣味は自家製酵母のパン作りと、ヴィーガニックコンポストの土づくり。

美穂さん(@rabbitbook)のInstagramページはこちら

 


 

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