update - 2021.06.10

【野菜保存のキホン②】
一番おいしいタイミングで食べよう!
鮮度をキープしたり、上手に追熟させる
果物保存のコツ

フレッシュな果物は、健康的な暮らしには欠かせませんよね。定番の果物から、旬の時期だけいただける果物など、日本ではさまざまな種類が楽しめます。でも、それらをきちんと保存して、一番おいしいうちに食べられていますか?そこで今回は、果物の最適な保存方法をご紹介します。
 


<果物保存の3つのキホン>
・追熟させてから食べる果物と、できるだけ早いうちに食べる果物を知る
・どんどん味が落ちてしまう果物は、とにかく早めに食べる
・冷やしすぎると甘みが落ちる果物は、食べる直前に冷やす

よく使う果物は、それぞれの保存方法を知っておこう!

バナナの写真

バナナやりんご、いちごなど、よく使う定番の果物は、それぞれに最適な保存方法をしっかり覚えておきましょう。使用頻度の高い果物こそ、正しい保存方法を知っておかないと、うっかりダメにさせてフードロスが増えてしまいます。

 

<バナナ>
バナナは低温に弱い果物で、常温保存が基本です。直射日光を避けて、風通しのよい場所に保存しましょう。バナナホルダーに吊るして熟成させるのがベストですが、ホルダーがない場合は、反り返った背中側を上にして置いておきます。
バナナ同士のエチレンガスの影響で熟成を早めてしまうので、より長持ちさせたい場合は一本ずつ切り離しておきます。バナナに黒いポツポツの「シュガースポット」が出てきたら、甘くなった食べごろサイン!


<りんご>
りんごは温度差のある室内では傷みやすいので、袋などに入れて密封し、野菜室に入れます。箱で購入した場合などは、直射日光や暖房などを避け、温度の低い場所に置いておきましょう。
また、りんごはエチレンガスを多量に出すため、ほかの果物と一緒の袋に入れておくと、早く熟成させてしまいます。ただし、じゃがいもだけは例外で、一緒に袋に入れておくと、発芽を遅らせる効果があります。

 

<レモン>
レモンは冷蔵で保存する前に、塩をつけてよく洗いましょう。輸入のレモンはワックスや防カビ剤が残っている場合があるので、しっかり落とすと安心です。カットして保存する場合は、くし切りや輪切りなどにして種を取り除き、ラップでぴっちり包んで野菜室へ。丸ごとの場合はキッチンペーパーで包み、ビニール袋に入れて口を結び、同じく野菜室で保存。どちらの場合も、5日ほどは持ちますが、それ以上保存したい場合は冷凍保存がおすすめです。

 

<いちご>
いちごはとても繊細な果物。買ったパックのままでは、下の方に入っているいちごや、重なっている部分が傷みやすくなってしまいます。タッパーなどに乾いたキッチンペーパーを敷き、そこにヘタの部分を下にして、重ならないように並べます。その上から、キッチンペーパーとラップを被せておき、野菜室で保存します。いちごは水分がついていると傷みやすいので、保存する前は洗わないのが鉄則です。

 

<みかん>
みかんはいつの間にかカビが生えてしまい、まわりのみかんもダメになってしまうことも多いもの。冬場は常温でOKですが、それ以外の時期は野菜室に入れましょう。もし可能であれば、ヘタを下にした状態で保存するのがベスト。また、傷みかけたみかんは、こまめにチェックして取り除くことも大切です。

 

 

早く食べるべき果物は、正しく保存してフレッシュなうちに!

スイカの写真

果物の中には、追熟させておいしくなる果物と、収穫直後からどんどん味が落ちてしまう果物があります。後者の場合は、正しく保存して、なるべく早く食べるようにしましょう。冷やしすぎると甘みが落ちる果物は、食べる前に冷やすようにします。

 

<すいか>
すいかは収穫された後に追熟することはなく、味がどんどん落ちていきます。収穫直後が一番おいしいと言われていますので、なるべく早く食べるようにしましょう。丸ごと保存する場合は、風通しの良い涼しい場所で。カットしたすいかは、切り口をしっかりとラップで密着させて、野菜室に保存してなるべく早めに食べきります。

 

<ぶどう>
ぶどうも、なるべく早く食べるのがベスト。そして、常温の状態が一番、甘みを感じられます。すぐに食べられない場合は、新聞紙やラップ、ポリ袋などでやさしく包み、野菜室で保存。2〜3日中に食べられない場合は、1粒ずつ外して、密封できる袋や容器などに入れて冷蔵保存します。保存前に水で洗うと痛みが進んでしまうので、食べる直前に洗うのがポイント。冷やしすぎると甘みが落ちるので、冷やしすぎにも注意を。

 

<さくらんぼ>
とてもデリケートで、とにかく風味が落ちやすい果物です。冷蔵に弱いので、室内の涼しくて風通しのよい場所に置いておき、食べる1〜2時間前に冷蔵庫に入れて冷やしましょう。さくらんぼは、なるべく早く食べるのが鉄則です。



<なし>
なしは収穫後から、どんどん味が落ちてしまいます。そのため、買ったらすぐにポリ袋などに入れて、冷蔵保存をします。冷蔵保存をすれば1週間ほどもちますが、できればなるべく早く食べきるのがベスト。なしは冷やすことで、糖分がアップする果物です。

 


<パイナップル>
パイナップルは、買ってきてすぐが一番の食べごろ。丸ごと保存する場合は、新聞紙などに包んで野菜室に入れます。葉っぱはもぎ取らずに、包丁で根元1センチを残してカットしましょう。葉っぱを果肉からもぎ取ってしまうと、痛みが進んでしまうので要注意。すぐに食べられない場合は、カットして冷凍保存するのがおすすめです。

 

 

追熟させるとおいしい果物は、食べごろの見極めが肝心!

キウイフルーツの写真

キウイフルーツやメロンなど、追熟が必要なものは、食べごろがくるまで常温で熟させるのが基本。そして、冷やしすぎると甘みが落ちてしまう果物は、食べる直前に冷やすのがベストです。
 

<キウイフルーツ>
熟していないものは、直射日光を避けて、常温で追熟させます。早く熟したい場合は、バナナやりんごと一緒の袋に入れておくのもいいでしょう。指先が少し入るぐらいに完熟したら、乾燥を防ぐためにキッチンペーパーで包んで、ポリ袋に入れて野菜室へ入れます。1週間ほどは食べごろをキープできます。


<メロン>
熟していないものは常温で置いて追熟させます。メロンのお尻(下部)をそっと指で抑えて、少し柔らかく感じたら食べごろです。食べる3〜5時間前に冷やすようにしましょう。また、カットしたものは必ずタネとわたを取り、ラップをかけて冷蔵庫に。こちらも、冷やしすぎると甘みが落ちてしまいます。



<もも>
熟していないものは常温で置いて追熟させます。熟していないのに野菜室などに入れてしまうと、甘みが出なくなるので要注意。ももの表面に白いつぶつぶ(果点)が出てきたり、優しく触ると少し柔らかく感じたら、食べごろのサイン。完熟後も、冷やしすぎると甘みが落ちてしまうので、食べる2〜3時間前に冷やします。


 

<すもも>
熟していないものは常温で置いて追熟させます。果皮が赤くなって、少し弾力を感じるようになったら食べごろです。完熟したら、紙袋などに入れて野菜室で保存します。完熟すると日持ちがしないので、なるべく早めに食べましょう。


<かき>
熟していないものは常温で、へたを下にした状態で追熟させます。ポリ袋に入れておくと、乾燥を防ぐことができるのでよりベスト。熟して食べごろになったら、冷蔵保存しましょう。その際、水を含んだキッチンペーパーを小さく折りたたみ、へたの部分に触れるようにして保存すれば、より鮮度をキープできます。


 

 

果物や野菜の保存は、ついつい自己流で行ってしまいがち。また、傷みやすい果物などを頻繁に腐らせてしまっては、フードロスを考えるうえでも残念なことですよね。そこで、果物ごとの最適な保存方法を知っておくことで、フレッシュさをキープできたり、一番おいしいタイミングで食べることができ、より果物の恩恵を受けられるのです。正しく知って、果物のおいしさを最大限に味わいましょう!

 

 

参考文献:
『もっとからだに美味しい 野菜の便利帳』(高橋書店)


 

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執筆者

内田あり/Ari Uchida ライター

フリーランスの編集ライター。食・子育て・住宅・インテリア・植物・ガジェットなど多岐にわたるジャンルで、ムックや雑誌、フリーペーパー、WEBコンテンツなどで執筆。高校生と中学生の2人の娘をもつ母であり、子どもたちの野菜嫌いを克服させるべく、献立に頭を悩ませる日々。野菜不足になりがちなので、毎日の食卓には手作りのピクルスを添えるよう心がけている。