update - 2021.05.25

【野菜保存のキホン①】
野菜室?それとも室内がベスト?
なるべく鮮度をキープするための、野菜保存のコツ

野菜を買ってきたら、パックや袋のまま野菜室に直行させていませんか? 実は、野菜にとって快適と思える温度や湿度はそれぞれに違っていて、さらに野菜室での置き方にもちょっとしたコツが必要です。

野菜ごとのベストな保存方法を知っておけば、鮮度をなるべくキープすることができ、料理で使う前にダメにしてしまった……なんて失敗も少なくなるはず。野菜室に入れるべきなのか、低温が苦手だから家の涼しい場所に置いておくべきものなのか、何か下処理が必要なのか。まずは、よく使う野菜だけでも知っておきましょう。

<野菜保存の3つのキホン>
・葉物野菜は根元を下にして、立てた状態で保存
・芯がある野菜は、芯をくり抜いて成長を止める
・どの野菜も、水分を蒸発させないことが重要

 

きゅうりやアスパラガスは立てた状態で保存!

トマトやとうもろこしなどの写真


毎日よく使う野菜だからこそ、その野菜のベストな保存方法を知っておくと、いつでも新鮮な状態で調理をすることができます。野菜室がベストなのか、室内の涼しい場所で保存すべきなのかだけでも、しっかり覚えておきましょう。


<トマト・ミニトマト>
熟したトマトは冷やしすぎると甘みが感じづらくなるため、真夏以外は常温で保存し、真夏は野菜室で保存します。ヘタを下にして、ポリ袋に入れて保存。ミニトマトの場合はパックのままでOKです。
【保存できる日数】2〜3日

<きゅうり>

きゅうりは乾燥と低温が苦手なので、濡らした新聞紙に包み、それをポリ袋に入れて立てた状態で野菜室に保存。また、水分にも弱いので、水気をしっかり切ってから野菜室に入れるようにしましょう。また、風味が落ちやすいので食べきりが基本です。
【保存できる日数】4〜5日

<なす>
風に当たらなければ、2〜3日は常温での保存も可能。冷気に当たるとしぼんでしまうので、新聞紙に包んでポリ袋や保存袋などに入れて野菜室へ。野菜室の中でも、扉の手前側に置くのがおすすめです。
【保存できる日数】4〜5日

<ピーマン>
1個ずつラップで包み、ポリ袋などに入れて野菜室で保存。水気に弱いので、しっかり拭き取って保存しましょう。
【保存できる日数】約1週間

<アボカド>
熟したものは、ポリ袋に入れて野菜室で保存します。未熟のものは、20度前後の場所で熟すまで置いておきましょう。
【保存できる日数】2〜3日(完熟の場合)

<アスパラガス>
乾燥にとても弱いため、水分をキープするのがポイント。保存する前に、根元の部分を少しだけ切り落とし、上半分カットしたペットボトルの底に湿らせたキッチンペーパーを敷き、穂先を上にして立てて入れます。上からポリ袋やラップをかぶせて冷蔵庫(野菜室は避けます)で保存します。
【保存できる日数】3〜4日

<かぼちゃ>
丸ごとの場合は、新聞紙で包んで風通しのよい場所に保管します。カットしたものの場合は、ワタと種を取り除き、ワタがあった部分をキッチンペーパーで覆ってからラップに包んで野菜室に保存します。
【保存できる日数】丸ごとの場合は約1〜2ヶ月、カットの場合は4〜5日


<たまねぎ>
1個ずつ新聞紙で包み、通気性のよいザルなどの器で、風通しがよい場所で保管します。ただし、新たまねぎの場合は野菜室で保存します。
【保存できる日数】約1〜2ヶ月。新たまねぎの場合は約1週間


<とうもろこし>
基本的に、生のままでは日持ちがせず味が落ちるので、できるだけ早く調理して食べます。とうもろこしは低温が適しているので、常温ではなく野菜室などで保存します。
【保存できる日数】2〜3日

<ねぎ>
新聞紙で包んで、野菜室で保存。もしくは、ポリ袋を上下からかぶせてもOK。

【保存できる日数】約1週間



葉物野菜は、芯を取って成長をストップ!

レタスの写真


買ってきたばかりの頃はシャッキリしていた葉物野菜が、数日後に野菜室を見ると、なんだかしんなり……。そんな失敗を経験している人も多いかもしれません。せっかくシャキシャキ感を楽しむ葉物野菜だからこそ、正しい保存方法で鮮度を保ちましょう。

 

<ほうれんそう・こまつな・みずな>
新聞紙で包んで、霧吹きで軽く濡らしてポリ袋に。根元が下になるように、立てて野菜室に保存します。
【保存できる日数】4〜5日

<レタス・サニーレタス>
包丁で芯をくり抜いて、切り口に濡らしたキッチンペーパーを丸めて詰めます。キッチンペーパーなどで包んでポリ袋に入れ、芯の部分を下にして野菜室に保存します。
【保存できる日数】約1週間

<キャベツ>
包丁で芯をくり抜いて、切り口に濡らしたキッチンペーパーを丸めて詰めて、ポリ袋に入れます。芯の部分を下にして野菜室に保存します。
【保存できる日数】約1週間

<はくさい>
芯を包丁でカット。新聞紙に包んでポリ袋に入れ、芯を下にして野菜室で保存。カットしたものはラップでしっかり包みます。
【保存できる日数】約1〜2週間

<ブロッコリー・カリフラワー>
ポリ袋に入れて、茎が下になるようにして冷蔵庫で保存。カリフラワーは固い葉は必ず外してから保存します。
【保存できる日数】4〜5日

<大葉>
少量の水を瓶に注ぎ、軸を下にして大葉を立てるようにして入れ、上からラップをします。それを野菜室に入れて保存。このとき、葉っぱには水が触れないようにしましょう。3日に1度は水を取り替えることで、長持ちします。
【保存できる日数】約2〜3週間


 



芋類は涼しい室内に、直根性の野菜は葉と根を分けて保存!

にんじんの写真


芋類などは新聞紙で包んで、家の涼しい場所に保管するのが基本です。ただし、気温の高い夏場などは、必要であれば野菜室へ。また、にんじんやだいこんなど直根性の野菜は、葉と根を切り分けて保存しましょう。

<じゃがいも>
新聞紙で包み、風通しがよく涼しい場所で保管します。気温が高い夏場は目が出やすいので、冷蔵保存をするのもOK。ただし、温度が低すぎると早く傷んでしまうので、必ず野菜室に。小分けにしてキッチンペーパーで包み、ポリ袋に入れて保存します。
【保存できる日数】約1ヶ月

<さつまいも>
低温と乾燥に弱いため、新聞紙で1本ずつ包んで、風通しのよい涼しい場所に保管します。
【保存できる日数】約1ヶ月

<さといも>
低温と乾燥に弱いため、泥つきのまま新聞紙で1個ずつ包んで、風通しのよい涼しい場所に保管します。
【保存できる日数】約1ヶ月

<にんじん>
茎の部分を包丁でくり抜いて、キッチンペーパーに包んでポリ袋に入れます。細い方が下になるように立てて野菜室に保存。
【保存できる日数】約1〜2週間

<だいこん>
新聞紙に包んで、青い方が上になるように立て、上からポリ袋をかぶせて野菜室で保存。葉つきの場合は、必ず根と葉を切り分けます。
【保存できる日数】約1週間

<かぶ>
根と葉は必ず切り分けて、それぞれポリ袋に入れて野菜室で保存します。
【保存できる日数】根は4〜5日、葉は1〜2日

<ごぼう>
乾燥に弱いので、泥つきのまま新聞紙に包んでポリ袋に入れ、野菜室に入れて保存。可能であれば、立てて保存するのがベストです。冬は涼しい場所に保管するのでOK。
【保存できる日数】約1〜2週間




 

きのこはパックや袋のままで入れっぱなしはNG!

きのこの写真

きのこはつい、パックのまま野菜室に入れてしまいがちですが、そこでひと手間加えることで、より長く保存することができます。しいたけやマッシュルームなどは、使う分ごとにキッチンペーパーで包むと使いやすいでしょう。

<しいたけ>
石づきをつけたままで軸を上にして、2〜3個ずつキッチンペーパーで包み、それを保存袋などに入れて野菜室で保存します。
【保存できる日数】10日間

<しめじ>
石づきを残したまま、キッチンペーパーで包みます。それをポリ袋に入れて、野菜室に保存します。
【保存できる日数】10日間

<まいたけ・エリンギ・えのき>
パックから出し、キッチンペーパーで包みます。それを保存袋に入れて野菜室で保存。
【保存できる日数】約1週間

<エリンギ>
パックから出し、キッチンペーパーで包みます。それを保存袋に入れて野菜室で保存。
【保存できる日数】約1週間

<マッシュルーム>
パックから出し、使いやすい量ごとにキッチンペーパーで包み、ポリ袋などに入れておきます。野菜室ではなく、冷蔵庫で保存します。
【保存できる日数】約1週間


 


 

収穫した後も、そして購入して家で保存している間も、野菜は生きているということを意識しましょう。野菜の鮮度をできるだけキープするためには、畑で育った時と似た環境にするのがベスト。そのためには、それぞれの野菜にとって快適な環境を知り、それを実践することで、私たちもおいしく新鮮に野菜を味わうことができるのです。それはきっと、フードロスにもつながるはずです。
 


参考文献:
金丸絵里加著『365日のサラダ』(永岡書店)/検見崎聡美著『和食いちねんせい』(日本文芸社)/『もっとからだに美味しい 野菜の便利帳』(高橋書店)

 

執筆者

内田あり ライター

フリーランスの編集ライター。食・子育て・住宅・インテリア・植物・ガジェットなど多岐にわたるジャンルで、ムックや雑誌、フリーペーパー、WEBコンテンツなどで執筆。高校生と中学生の2人の娘をもつ母であり、子どもたちの野菜嫌いを克服させるべく、献立に頭を悩ませる日々。野菜不足になりがちなので、毎日の食卓には手作りのピクルスを添えるよう心がけている。


 

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