まんぷくベジ座談会 〜11月編〜
【野菜を毎日!まんぷくベジ350プロジェクト】
【野菜を毎日!まんぷくベジ350プロジェクト】
野菜好きが集まる、まんぷくベジ編集部。「最近、お店で〇〇が並びはじめたよね」「今って、どんな野菜に注目してる?」など、野菜談義は尽きません。そこで、野菜ソムリエで管理栄養士でもある小島香住さんを交えて、編集部メンバーがどんなトークをしているのか、毎月ご紹介。
11月になり、すっかり秋も深まってきて、編集部メンバーも秋冬のお野菜が気になっている様子。今回は、最近浸透しはじめた新顔野菜から、秋冬の定番野菜について語ってみました。
<座談会参加者>
小島香住さん 野菜ソムリエプロ&管理栄養士。食品メーカーでの営業・商品企画開発・メニュー開発などの勤務を経て、現在は2歳の男の子の育児をしながら、WEBサイトやInstagramで野菜の情報を発信。セミナー講師としても活動している。「まんぷくベジ」メンバー。 |
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スタッフ4名 あり、くりた、ゆきこ、あじさん。「野菜350g」をまんぷくベジも提唱します!でも、実際に何に気をつければいいのかなど、疑問だらけ……。 |
フレッシュなビーツも出回りはじめて、身近な野菜に進化
あり
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早いもので、今年もあと2か月。11月に入って、朝晩はぐっと冷え込むようになりましたよね。秋から冬に変わっていくこの時期は、どんな野菜に注目していますか?
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小島さん
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11月は、野菜の端境期(野菜の移行期間で一時的に収穫が少なくなる時期)なので、どうしても出回る野菜の種類が少なくなるんです。さらに今年の夏が暑すぎたので、夏野菜の引き上げが早いうえに、秋冬の植え付けもしにくかったそうです。そのために、ますます出回る野菜の種類が少なくなっていると思います。そんな時だからこそ、ちょっと目新しい野菜に挑戦してみてもいいかもしれないですね。たとえばこの時期だと、ビーツやルバーブは秋採りのものが出回ります。
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小島さん
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【関連記事】やさしさの中に秘めるパワー、ビーツのおいしさを活かす3つのポイント
【関連記事】真っ赤な茎をもつ、魅惑の西洋野菜。ルバーブのおいしさを活かす3つのコツ
くりた
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ビーツは、普通にスーパーなどでも売られるようになりましたよね。
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小島さん
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そうなんですよ!今までは水煮や缶詰しかなかったんですが、最近は近くのスーパーでも生のビーツが手に入るようになりました。
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小島さん
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あじさん
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ビーツはみなさん、どうやって食べますか?難しそうで、なかなか手が出ません。
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くりた
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我が家では、小島さんに教えてもらった通り、ビーツの皮は剥かずに下茹でします。それを市販のピクルスの素に漬けるだけで、おいしく食べられちゃいますよ。
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ゆきこ
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酢漬けなどは、フレッシュなビーツならではの調理法ですよね。生のビーツが出 回ってきたので、いろいろな食べ方ができるようになったのはいいですよね。
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あじさん
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らっきょう酢でビーツを漬けてもおいしそう!酢漬けにする手があるなら、簡単にチャレンジできそうだし、ビーツが一気に身近な存在になりますね。ところで、皮付きのままで調理した方がいいのは、色素を逃さないためですか?
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小島さん
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そうです。皮を剥いて茹でてしまうと、色素が全部出てしまうんです。もし、皮を剥くのであれば、無水鍋で調理するか、蒸し野菜にすると、色がそのままで味わえますよ。逆にスープなどを作る場合は、皮を剥いて入れると、鮮やかなスープになります。
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小島さん
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あり
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私も以前、ビーツのスープを作ったことがあります。この時は水煮で作ったんですが、今度は生でも挑戦してみようと思います。色が鮮やかなので、友人を招いたランチ会などにぴったりでしたよ。
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サラダ、豚汁、カレーにも!? 実は、さつまいもは何にでも合う万能野菜
あじさん
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いま、実家からさつまいもがどっさり届いていて、ごはんのおかずにどう使うか、いろいろ試している最中です。
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小島さん
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さつまいもは10 月に収穫されるんですが、少し寝かせた方がおいしくなるの で、これからがちょうど食べ頃ですね。
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小島さん
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あじさん
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先日作ってみたのが、さつまいもとツナをお醤油などで和えた和風サラダ。この組み合わせが意外と合ったんですよ。ほかにも、さつまいもごはんや天ぷら、マヨネーズで和えたさつまいもサラダ、スイートポテトも作りましたが、まだまだストックがあります(笑)。
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くりた
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この前、カレーにさつまいもを入れてみました。じゃがいもの代わりに入れてみたんですけど、意外に家族に好評でしたよ。
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あり
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うちは、豚汁やお味噌汁にさつまいもをよく入れます。ちょっと甘くなっておいしいんですよね。
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小島さん
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まさに今夜のおかずに、さつまいもを使おうと思っていました。さつまいもとれんこん、豚肉を炒めて、仕上げに胡麻ドレッシングで味付けをするんです。胡麻ドレは、炒め物の味付けにもけっこう使えますよ。
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小島さん
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3人
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へ~~~~!!!!
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【関連記事】ねっとり、熟成系焼き芋はなぜ人気!?“さつまいも オタクに聞いた事情とは<前編>
【関連記事】ねっとり、熟成系焼き芋はなぜ人気!?“さつまいも オタクに聞いた最新事情とは<後編>
メインにはならずとも、脇役としては無くてはならない優秀野菜
くりた
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野菜の端境期と言っても、鍋の季節になると、ちゃんとねぎや白菜は出てきますね。
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あり
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ねぎと言えばちょうど1年前に、私とくりたさんで、千葉県にある横芝光町のねぎ 農家さんに取材に行ったんです。実際にねぎを収穫させていただいたんですが、ツルツルの白いねぎに感激しました。みなさん、ねぎは普段どのように食べていますか?
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あじさん
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ねぎは大好きで、何にでも入れちゃいますね。お味噌汁に入れたり、焼きねぎにして、メインの付け合わせにしています。
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ゆきこ
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万能ねぎだと、季節問わずに使っています。この夏は、万能ねぎと大葉、みょうがを細かくみじん切りにして、パスタにたっぷりとのせて食べました。パスタ自体の味付けはオリーブオイルと塩、にんにくだけでシンプルに。これだと、食欲がなくても食べられるんです。
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あり
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農家さんに教えてもらったレシピがシンプルだけど、すごくおいしかったです。ねぎを一口大に斜め切りして、それにマヨネーズと鰹節、お醤油をかけて、電子レンジで温めるだけ。これに唐辛子をかけるだけなんです。フレッシュなねぎを見つけたら、ぜひ試してみてください。
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あり
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ところで、ねぎって地域によってさまざまですよね。ねぎと言うと、関東は「白ねぎ」、関西は「青ねぎ」を指すそうですね。日本経済新聞の記事によると、白ねぎと青ねぎの境界線があるようですね。ちなみにうちの夫が愛知出身なのですが、白い部分と緑の葉がちょうど半分半分ぐらいの「越津ねぎ」を食べています。
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参考記事:日本経済新聞 「東西対決の境界は? 白・青ねぎの分布の謎」
くりた
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愛媛出身の母が、東京に引っ越してきたときに「ねぎが違う」と困っていたのを思い出すな !
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あり
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ねぎひとつでも、地域性があってなかなか面白いですね!
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異常気象とも言える猛暑によって、野菜にもまだまだ影響があるようです。それでも、野菜の選び方や調理の仕方を工夫することで、11月のお野菜ライフも充実するはず。ぜひ、今回ご紹介している編集メンバーの食べ方や使い方も参考にしてみてくださいね。
【あわせて読みたい】2022年11月の座談会はこちら
旬野菜は鍋でたんまりと。心と体を温めてくれるお野菜トーク |
WRITER
フリーランスの編集ライター。食・子育て・住宅・インテリア・植物・ガジェットなど多岐にわたるジャンルで、ムックや雑誌、フリーペーパー、WEBコンテンツなどで執筆。高校生と中学生の2人の娘をもつ母であり、子どもたちの野菜嫌いを克服させるべく、献立に頭を悩ませる日々。野菜不足になりがちなので、毎日の食卓には手作りのピクルスを添えるよう心がけている。
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