update - 2022.07.06

緑のズボンを履いたズッキーニ!?
グリーンパンツを調理する3つのコツ

ようこそ、オシャレ野菜の部屋へ
vol.8 グリーンパンツ<Zucchini Green pants>

ズッキーニと言えば緑色。たまに、黄色のズッキーニを見かけますよね。では、緑色と黄色のツートンカラーになっているものを見たことはありますか? まるで、黄色のズッキーニが、緑色のズボンを履いているよう。これは、グリーンパンツという品種です。ちょっと珍しいですが、もしどこかお店で出会えたら、気になってしまうこと間違いなし!

 

今回は、グリーンパンツのおいしさを活かすために知っておきたい、3つのポイントをご紹介します。

形がユニークなのは、おもちゃカボチャの仲間だから!?

ズッキーニの写真


一般的なズッキーニは、細長くて緑色をしているので、きゅうりの仲間だと思われるかもしれませんが、じつはカボチャの仲間です。ペポカボチャというところに分類され、ハロウィンで飾られるおもちゃカボチャが有名。この種類は、形や模様がユニークなのが特徴です。


ズッキーニには、まん丸のものや、UFOのような扁平型をしたもの、ヒダがついているもののように形がユニークなものがあります。ほかにも、ゼブラ模様、まだら模様、真っ白なものなど、色がユニークなものもあります。このように、グリーンパンツのほかにも変わった見た目のペポカボチャが多くあります。グリーンパンツは、形としてはズッキーニと同じですが、上(茎側)が黄色で、下(花側)が淡い緑色になっていて、その見た目から名前が付けられました。陶器のようにツヤツヤで、置物にしたくなるようなフォルムですよね。

 

また、クセのない味わいで、緑のズッキーニよりも甘みが強く、生でも加熱してでもおいしく食べられる汎用性の高さも魅力です。栄養としては、ビタミンC、食物繊維、カリウムなどが豊富に含まれます。また、現代女性が不足しがちなビタミンB2が豊富なのも特徴。18〜49歳の女性の、ビタミンB2摂取目標量1.2mg/日(※1)に対し、20〜40代は不足しているのが現状です。特に30代の摂取量が少ないのです。(※2)

 

ビタミンB2が不足すると皮膚の粘膜がダメージを受け、肌荒れの原因に。アルコール摂取やストレスなどでもビタミンB2は消費されてしまうので、意識的に食事に取り入れたい栄養素です。

 

1:日本人の食事摂取基準2015年版
2:令和元年国民健康・栄養調査 

 

 

 

旬をおいしく味わうために、知っておきたい3つのポイント

 

<ポイントその1>
カットで変わる色の見え方を楽しむ
 

ツートンカラーのグリーンパンツは、カット方法で料理の見た目が変わってきます。料理をどう演出したいかで切り方を変えて楽しんでみるのもよいでしょう。

 

ズッキーニの調理写真

 

縦切りにすると、黄色と緑色のコントラストが楽しめる見た目に。ステーキやフライなど表面を高温で調理する時などにおすすめです。

 

グリーンパンツ の写真


こちらは、定番の輪切りにしたもの。黄色の部分と緑色の部分に分かれるので、1本で2色のズッキーニを使ったように仕上がってお得な気分も味わえますね。


皮も柔らかく食べられるものですが、口当たりが気になる場合には、縦に2〜3箇所皮を剥いてみるとよいでしょう。火の通りも早くなるので、加熱時間の短縮にもなります。

 

 

 

<ポイントその2>
油は表面に塗る程度で最小限に

 

グリーンパンツをはじめ、ズッキーニは油を吸いやすいため、油を使った料理をする時は表面に塗る程度にしておくようにしましょう。余計な油を使わずに済むことはもちろん、カロリーカットにもなりますし、食感よく仕上がります。

 

 

<グリーンパンツのチーズパン粉焼き>
 

グリーンパンツを使ったレシピのイラスト


【材料】グリーンパンツ…1個、オリーブオイル…大さじ1、パン粉…大さじ3、粉チーズ…大さじ1、パセリ…小さじ1、レモン…1/8カット
 

【作り方】
①グリーンパンツは縦に6〜8等分にする。
②表面にオリーブオイルをぬり、粉チーズとパセリを混ぜたパン粉をまぶす。
③アルミホイルの上に2をのせ、トースターまたは魚焼きグリルで焼き色がつくまで焼く。
④お好みでレモンを絞ってお召し上がりください。


【ポイント】
グリーンとイエローのコントラストが見えるように、皮目にはパン粉を控えめに。
タルタルソースをつけてもおいしいですよ。

 

 

<ポイントその3>
取り扱いはやさしく丁寧に

グリーンパンツの写真


グリーンパンツの魅力はなんと言っても、そのユニークなツートンカラー。皮が薄くやわらかいため、とても傷つきやすく繊細です。また、カットすると切り口から水滴が出てくるように水分を多く含む野菜なので、乾燥にとても弱いです。せっかくのキレイな皮を傷つけないように取り扱うのが大切です。
 

ご家庭で保存する時には、キッチンペーパーなどの柔らかい素材のもので1本ずつ包み、ポリ袋などに入れて、冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。食べきれない時には、カットして冷凍保存するか、煮込み料理にしておくのがおすすめです。

 

 

 

ローライズ、ハイウエストなどの個性も楽しんで


グリーンパンツの色の切り替えは、多くが下1/3くらいのところですが、黄色部分が多いものや緑部分が多いものなどさまざま。中にはすっぽりグリーンのズボンに包まれているものもあるんですよ。これも農産物ならではの個性。「この子はローライズね」「こっちの子はハイウエストよ」などど、野菜の個性も一緒に楽しんでみてくださいね。

 

イラスト/中川美香


 

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執筆者

小島香住/Kasumi Kojima

野菜ソムリエプロ&管理栄養士。食品メーカーでの営業・商品企画開発・メニュー開発などの勤務を経て、現在は1歳の男の子の育児をしながら、WEBサイトやInstagramで野菜の情報を発信。セミナー講師としても活動している。
「まんぷくベジでは、
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