update - 2021.11.06

[冬・11月7日頃]
立冬(りっとう)とブロッコリー

足元にかさかさと枯れ葉が落ちる毎年11月7日頃、暦上では冬をむかえます。
冬の訪れと同時に、茶道の世界では「炉開(ろびら)き」を行います。炉とは、茶室にある、お湯を沸かすための小さな囲炉裏のこと。夏仕様の「風炉(ふろ)」から、炉という囲炉裏(いろり)に移行することで、部屋全体をあたたかくするのです。炉開きによって、お手前も冬のものに変化していき、茶人たちは季節の移り変わりを感じました。
 

※二十四節気とは、1年を春夏秋冬の4つに分け、そこからさらに6つに分けた、約15日間の季節を表す言葉。現在は最初の日だけを指すことが一般的ですが、本来はこの15日間を表します。

※日本の暦は、旧暦(太陰太陽暦の暦法「天保暦(てんぽうれき)」)から、1872年にグレゴリオ暦(太陽暦)が採用され、新暦と呼ばれます。特別な表記がない場合を除き、日付は新暦です。

※二十四節気の日付は毎年異なり、1日程度前後します。

七五三に千歳飴を食べる理由とは?

立冬_千歳飴

毎年11月15日に、 こどもの成長を願う行事、七五三が行われます。
七五三行事の起源は、平安時代までさかのぼります。七五三のもととなったのは、3歳の男女が剃った髪をのばしはじめる「神置きの儀(かみおきのぎ)」という儀式や、5〜7歳ではじめて袴(はかま)を身に着ける「袴の儀」という儀式でした。これが変化し、江戸時代には、男の子は5歳、女の子は7歳でお祝いする現在の七五三が生まれたと考えられています。

さて、七五三といえば不思議なお菓子「千歳飴(ちとせあめ)」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。七五三のお参りのときには必ずいただく千歳飴ですが、この飴には「千歳」という名の通り、長寿への願いが込められています。

昔ははやくに亡くなるこどもも多かったことから、健康に長生きしてほしいという願いを込めて、千歳飴が食べられるようになりました。また、製造の過程で板の上に転がすとどこまでも長くのびるので、成長とかけて縁起がいいとされています。


 

旬の野菜・ブロッコリーはビタミンCが豊富!

立冬_ブロッコリー

11月から3月頃にかけて、ブロッコリーが旬をむかえます。ほかの野菜にはないかたちが特徴的な野菜ですよね。私たちが食べている主な部分は、つぼみの部分にあたります。旬のブロッコリーはつぼみがやわらかく、ゆでていただくのはもちろん、天ぷらにするのもおすすめです。

そんなブロッコリーは、実はビタミンCが豊富な野菜。加熱した状態のブロッコリーでも、レモンとほぼ同量のビタミンCをふくみます。ビタミンCをとりたくても、レモンをそのまま食べるのは現実的でありませんが、ブロッコリーであれば和物などで食べやすいですよね。

また、似た野菜にカリフラワーがありますが、こちらはブロッコリーの変異種。コリコリとした食感が特徴です。生の状態ではブロッコリーよりビタミンCが少ないですが、加熱によるビタミンCの破壊が少ないため、ゆでた状態ではブロッコリーとほぼ同等のビタミンCをふくみます。旬の野菜を活用して、かしこくビタミンをとりたいものです。
 

<そのほかの旬の野菜>

この時期に旬を迎えるその他の野菜には、以下のような野菜があります。

  • さといも
  • れんこん
  • しゅんぎく
  • みずな

 

旬の果物・さわやかな風味のキウイ 

立冬_キウイ

年間通して手に入りますが、国産キウイの旬は11月。さわやかで独特の風味が人気の果物です。キウイはタンパク質分解酵素をふくむので、お肉やお魚と食べると消化を助けてくれます。
ひとくちにキウイといっても、なじみ深い品種ヘイワード、甘味の強いゴールドキウイなど、さまざまな種類が流通しています。お気に入りのものを探してみてもいいですね。


秋がやってきたと思ったら、あっという間に冬のはじまり。冷え込む朝晩で体調を崩さないよう、旬の野菜で体を整えてくださいね。

 

参考文献
厚生労働省『食事摂取基準 2020年版』/『もっとからだにおいしい 野菜の便利帳』(高橋書店)/ 『二十四節気の暮らしを味わう日本の伝統野菜』(株式会社G.B.)
 

執筆者

坂田芽唯/Mei Sakata

管理栄養士。栄養・レシピ・ヴィーガンなど、食に関する記事をWEBコンテンツで執筆。その他、カフェのメニュー開発、料理動画制作などをして活動。これまでは給食提供のほか、離乳食指導や食育指導に従事。幼少期から茶道を習っており、日本文化が好き。こども食堂を開くのが夢!