今こそ、国産野菜を食べよう
-Part2-
いつもの食事にプラス1品、野菜メニューを!

2021.04.26
WRITER/味原みずほ

突然ですが、みなさん! 普段の食生活のなかで野菜は足りていると思いますか?

そう聞かれて思わず、ドキッとした方も多いのでは!?  主食・主菜・副菜を組み合わせて、バランスのよい食事をしなければ……と分かってはいるけれど、なにかと忙しい毎日のなか、ついついアンバランスになってしまいがち。

この機会にいったん立ちどまり、毎日の食生活をふりかえってみましょう。はたして、あなたの野菜摂取量は足りているのでしょうか?

「令和元年 国民健康・栄養調査報告」によると、成人の1日あたりの野菜摂取の平均値は【280.5g】(男性288.3g、女性273.6g)。

国が推進する健康づくり運動「健康日本21(第二次)」では、【1日350g】の野菜摂取を目標に掲げていますが、その目標に対し、【約70g不足】しているという調査結果に。ほとんどの国民が、野菜不足の傾向にあるのです。

 

一日の野菜摂取量の平均値
「令和元年 国民健康・栄養調査報告」より

 

特に、働き盛りの20〜40代の野菜摂取量が低いことが上の図表からも見てとれます。ちょっと悲しい結果ですね……。

たしかに、腹もちの良さという観点からは後まわしにされがちな野菜ではありますが、野菜はビタミンやカルシウム、カリウム、食物繊維などの重要な供給源。健康維持のためにも、バランスのとれた食生活には欠かせないものです。

 

でも、あと70gとは、ちょっと意識すれば摂取できる量でもあるのです。

ちなみに野菜70gというと、トマトなら約1/2個、キャベツなら葉1〜2枚、なすなら約1本に相当するイメージ。


きんぴらごぼう

 

例えば、1日3食の食事に、きんぴらごぼうや、ほうれん草のごま和えなどの小鉢料理を一品(約70g)加えれば、1日の目標達成です。

 

でも、これはあくまで平均値の話。

今一度、ご自身の毎日の食事内容をふりかえり、野菜の摂取量をチェックしてみてくださいね。

 

ちなみに今春は、天候が順調だったことにより全国的に野菜の生育が良好で、出荷量も増加。特に春キャベツやレタス、はくさい、ほうれん草、たまねぎがお値頃となっています!

農林水産省では、野菜の拡大消費を推進するために「野菜を食べよう」プロジェクトを実施中。ホームページでは、お買い得な野菜を使ったおすすめレシピを紹介しています。

農林水産省のホームページ>

 

野菜がお手頃価格となるこの機会に、野菜をたっぷり使ったメニューを食卓で楽しんでみてはいかがでしょうか?

WRITER

味原みずほ
Mizuho Ajihara

敬食ライター。フードアナリスト。都内飲食店を中心にマルシェ、農家、ブルワー、コーヒークリエイター、料理研究家など幅広く取材。好きな場所は道の駅とアンテナショップ。出身地の青森県七戸町(旧天間林村)は“にんにく”の名産地で、シーズンになると放課後は裏の畑で収穫や出荷のためのネット詰めを手伝っていたことも。おやつは自家製黒にんにく。