坂ノ途中「旬のお野菜セット（Ｌ）」の中身

坂ノ途中「旬のお野菜セット（Ｌ）」は4,914円（送料別）。

Lサイズは4人～6人向けのファミリー向けと書いてありましたが開けたときのボリューム感にはびっくり。まんぷくべジで紹介した野菜セットの中でも上位に入る量です。
公式サイトによると最高18種類も入ることがあるようなので、定期宅配にしたら毎週何が入っているのか楽しみになりそうです。

※注文は2021年10月のもので時期によって内容が異なります

坂ノ途中「旬のお野菜セット（Ｌ）」パンフレット類

・坂ノ途中リーフレット
・お野菜の説明書
・坂ノ途中だより（海洋プラスチックについてのコラム）
・東京だより（坂ノ途中で働くスタッフのコラムなど）

ダンボールを見たときにも思いましたが、デザインがとてもおしゃれです。
パンフレットのイラストやロゴに見る人への気遣いを感じます。

野菜と一緒に入っていた「お野菜の説明書」は野菜の紹介、おすすめのレシピ、保存方法、変色や汚れ、無農薬ならではの虫に関することなど、とても丁寧。
野菜や果物の変色は栄養がしみだしている事が原因の場合もあるので、食べられないわけではないということなど、新たに知ることができました。
たとえば万願寺トウガラシ表面の黒い部分、これは傷みではなく気候の変化によるもので味に問題はないそうです。

私たちが知らなかったようなことが詳しく丁寧に書かれています。ぜひ食べる前に目を通してほしいパンフレットです。

坂ノ途中「旬のお野菜セット（Ｌ）」気になる野菜のお味は？

野菜の中で気になったのは、「西洋ちぢみほうれん草」と「万願寺とうがらし」の2つ。

【西洋ちぢみほうれん草】

名前の通り、西洋料理に適したほうれん草です。
ほうれん草には東洋と西洋、2つの品種があり、スーパーで売られているほうれん草はこの2つの交配種であることが多いそうです。
寒くなると出始める、茎が短く葉の厚みがあるちぢみほうれん草は西洋種です。アクの強い野菜なので生食はおすすめできません。

西洋種のほうれん草はアクがとても強く出ます。
特に寒い時期のほうれん草はゆでると鍋のフチにアクがたっぷりついてしまう事があるほど。
でもこのちぢみほうれん草、アクがほとんど出ないのです。
アクは野菜を育てた土壌の環境にも影響されるというので、さすが坂ノ下の野菜といえるのではないでしょうか。

ゆでた後のお湯がきれいで、いつもと違う！と感じました。

西洋ほうれん草なのでオリーブオイルで炒めたり、塩をかけるレシピが紹介されていました。
下処理が書かれていなかったのは下処理不要のほうれん草だからでしょうか。
エグみを全く感じず、透明感のある甘味が印象的でした。

【万願寺とうがらし】

最近ではスーパーでもよく見かけるようになった万願寺とうがらし。
好んで食べる人は少ないかもしれませんが、私は最近この緑のとうがらしの虜になった1人です。

油っこいものを食べた後にこの万願寺とうがらしをひとかじりすると、口の中がすっきり。
辛味もなく、ほのかな甘味がやさしく広がります。苦味を抜いたピーマンといえばわかりやすいでしょうか。

焼肉との相性は抜群で、すっきり感がやみつきになります。お肉料理との相性がとてもいい野菜です。

みずみずしさを感じるなら素焼きがおすすめです。
可食部分がぎゅっと縮み水分を集めてくれるので、瑞々しい万願寺トウガラシを楽しめます。
魚焼きグリルで2、3分程度、少し焦げ目がつくくらいに火を通し一口。実のやわらかさもさることながら、蓄えていた水分がしたたり落ちます。
果物の果汁がしたたり落ちるとは聞いたことがありますが、野菜からとは驚きです。
やさしい甘さと、スーっと広がる透明感を感じました。

野菜の味が苦手な方はお味噌をつける、肉を巻いて焼くと◎。
苦味のないピーマン料理だと説明するとお子さんも納得するかもしれません。

坂ノ途中「旬のお野菜セット（Ｌ）」は野菜好きに絶対おすすめしたいサービス

野菜が好き、野菜本来の味を試したいと考えている方には「ぜひ、これを」とおすすめしたくなるサービスでした。

坂ノ途中は、野菜づくり、契約農家さんとのパートナーシップ、環境への配慮、どれを見ても素敵なルール作りをされていると感じる会社さんです。
野菜セットはSサイズ（野菜7～9種/1～2人向け）￥2,980と他のサービスと比べて差異のない価格設定なので試しやすいのもいいところ。
野菜以外にもお米、コーヒー、調味料、果物などこだわり商品が取り揃えてあるのでぜひ、のぞいてみてほしいです。