【レシピ】桜と塩麹の炊き込みごはん

WRITER/坂田芽唯

野菜がおいしい炊き込みごはん vol.3

「野菜が主役の炊き込みご飯のレパートリー、増やしたいな!」。そんな座談会中の会話から始まったのが「野菜がおいしい炊き込みごはん & 混ぜごはん」の連載です。
テクニックいらず、手間いらず。旬野菜の旨味を活かして、ホットサラダのようにも、お酒のおつまみとしてもイケる、気楽で新しいご飯レシピを追求することにしました。
メニューを考案してくれたのは、まんぷくベジメンバーで管理栄養士でもある坂田芽唯さん。

今回は「桜と塩麹の炊き込みごはん」をご紹介。桜の塩漬けと麹で日本の春にぴったりな一品に仕上がりました。

桜と塩麹の炊き込みごはん

春の訪れを告げる「桜と塩麹の炊き込みごはん」。桜の塩漬けに芳醇な深みをそえる麹で、シンプルながら日本の食材を堪能できる一品が完成しますよ。

 

材料

  • 米 2合
  • 水 2合の目盛りまで
  • 桜の塩漬け 4~8枚(お好みで)
  • 塩麹 大さじ1,5
  • 白ごま 少々

 

「桜の塩漬けはあまり使い慣れないかもしれませんが、塩抜きすればすぐに使えるので意外と手間はかかりません。ごはんに入れて炊くだけで見た目も味も春らしい仕上がりになります。味付けにはあえてまろやかな塩麹だけを使うので、塩漬けの塩味と香りをしっかりと感じられるはず。盛り付けは、お茶碗によそうだけでなく、おにぎりにしても可愛らしく仕上がりますよ」(坂田さん)

塩麹とは米麹と塩で作る発酵調味料のこと。麹菌を含んでおり、発酵食品を取り入れて腸内環境を整える「腸活」にも良いと最近注目を集めています。発酵による旨味や甘味などの複雑な味わいも感じられる塩麹は、美味しいだけでなく健康にも気を使えるのが人気の秘密です。

 

作り方

① 米を洗い、30分ほど浸水して水を切る。

② 桜の塩漬けを塩抜きする。茎と花に分けて茎は刻む。
桜の塩漬け
 

③ ①と水、桜の塩漬けの茎、塩麹を釜に入れてよく混ぜる。
桜の塩漬けの茎と塩麹を混ぜる
 

④ 炊飯器のスイッチを入れて、炊き上がったら混ぜる。
お米と一緒に炊く桜の塩漬けと塩麹
 

⑤ 桜の塩漬けの花の部分をのせる。
「桜の塩漬けは、加減一つで味わいもシーンも様変わりするんです。刻んだ桜をたっぷり入れれば塩気が効いておつまみ風に、控えめなら行楽弁当にもぴったりなやさしい味わいに。

それから塩麹は、ぜひ自家製のものを。市販のものより深みのある味わいになるんです。米麹と塩、水を合わせて数日発酵させるだけで作れるので、気になる方はぜひチャレンジしてみてください」(坂田さん)

 

 

麹の甘さと桜の塩味で春の風味をまとった炊き込みごはん

桜の塩漬けと麹の炊き込みごはん

発酵調味料の塩麹は敷居が高い印象があるものの、一度使ってみるとその手軽さにとりこになる方も多いはず。米麹を発酵させた調味料なので、ごはんともとても相性が良く、米本来の甘みに豊潤な深みが引き出されます。そこに桜の塩味がほのかに効いたアクセントと、穏やかな香りが合わさって、豊かな風味を感じられるでしょう。

 

「おつまみとして召し上がるなら、ぜひ日本酒と合わせていただきたいです。炊き込みごはんの芳醇な香りと塩味が、日本酒の米の甘さとも絶妙にマッチしますよ」(坂田さん)

 

春らしい食卓を楽しみたい、発酵調味料に興味があるという方は、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。おうちごはんはもちろん、春のおもてなしの一品として、ピクニックやお花見にお出ししても喜んでいただけますよ。

WRITER

坂田芽唯
Mei Sakata

管理栄養士。栄養・レシピ・ヴィーガンなど、食に関する記事をWEBコンテンツで執筆。その他、カフェのメニュー開発、料理動画制作などをして活動。これまでは給食提供のほか、離乳食指導や食育指導に従事。幼少期から茶道を習っており、日本文化が好き。こども食堂を開くのが夢!

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